福井県のアンテナショップが東京に2軒ある。南青山店の「ふくい南青山291」は県有地を活用し2002年に開業した。食品や工芸品を扱う物販に加え、飲食店、ビジネス支援機能を備えている。銀座店「食の國福井館」は2013年開業の賃貸契約で食品販売とイートインからなる。
まもなく契約関係の節目をむかえることなどから、現在、これらのあり方の検討が進められている。南青山店では主に立地特性に起因する来館者や売上水準の相対的な低さ、銀座店ではその狭さから拡張性の低さと機会損失がそれぞれ課題となっている。
筆者はその検討に関わることとなったため、アンテナショップの最新動向を探るべく、師走の東京を巡った。新橋から銀座、日本橋、そして表参道、南青山と移動し、鳥取・岡山(共同出店)、香川・愛媛(〃)、長野、広島、福井(銀座店)、滋賀、長崎、富山(2店舗のうち日本橋室町店)、奈良(〃)、島根、三重、福島、新潟、福井(南青山店)を見て回った。なお、石川県のアンテナショップは2014年の開業直後に訪れており、現在改装工事中である。
次号からそれらの紹介と考察、そしてリアル店舗である自治体設置のアンテナショップが、ネット社会においてどうあるべきかについて私見を述べてみたい。
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