福井の若者が創り、動かしている“地域密着型探究学習プログラム”に魅了されている。
最高の学習機会を、大学生と社会人が高校生に提供するというもの。
活動のプロセスの中で、習う高校生は短期間で殻を破り、育ち、教える大学生は逆に高校生から学ぶ。
興味のある方は、是非、次のリンク先をのぞいてみて欲しい。
全国から志ある大学生を募り、彼らがディレクターとなって7つのラボ(1)を運営する。
「国際問題」、「地域経済」、「観光」、「メディア」などのラボには、これまた全国から応募してきた高校生が数名ずつ加わる。
そして、3ヶ月という短期間で各分野について学び、意見を交わし、アウトプットする。
この間、各ラボはミーティングを重ねるとともに、統計データの分析、アンケート調査、社会人へのヒアリングなどで仮説の設定と検証を繰り返ししつつ、中間プレゼンテーション等にてゲストからのフィードバックを得る。
そして2020年12/26には3期の最終プレゼンテーションを終え、この2021年1月から4期目がスタートする。
時節柄、募集からミーティング、ヒアリング、プレゼンテーションに至るまで、全ての活動はオンラインで行われる。
オンラインのメリットは距離と時間の制約から解放され、全国の高校生が同じサイバースペースで学びを共有できること。
デメリットは対面での細かなニュアンスが伝わりにくいこと。
コロナ禍で現地調査が不十分になることはやむを得ない。
なお、オンライン活動によるプロセスやアウトプットの質の低下は見られない。
逆に、Zoom、Slack、G Suite(ドキュメント、Jamboard、フォーム等)を使いこなすことで、対面の置き換え以上の効果を生じさせている。
対面であったとしても、スタンドアローンな環境で各自がノートPCを抱えるだけでは、あまりにもプアだ。
ネットワーク環境下においてSaaS(2)を最大限に活用することで、ディスカッションと共有、記録を、同時かつ効率的に進めることができる。
細かなニュアンスの伝達は対面に遠く及ばないものの、様々なアプリの活用や運営面での工夫などによって、それに近づける努力がなされている。
私は運営側の社会人パートナーという位置づけで参加している。
彼らは気付いていないかもしれないが、社会人もまたこの活動に参加することで学んでいる。
関わる大人も成長しないと置いていかれる。
注1) 3期。4期は8ラボ
注2) Software as a Service. クラウド上で提供されるソフトウェアのこと
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